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玄奘三蔵たたえ平和祈願 奈良・薬師寺で法要

産経ニュース 2025年2月5日 19時48分

中国・唐代の僧、玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)の遺徳をたたえる法要「玄奘会平和祈願祭」が祥月命日の5日、奈良市の法相宗大本山・薬師寺玄奘三蔵院伽藍(がらん)で営まれた。

玄奘三蔵はインドに旅して貴重な経典などを持ち帰り、それらをもとに法相宗が開かれた。薬師寺では月命日の5日を縁日として玄奘三蔵会を営んでいるが、今年は祥月命日に遺徳をしのぶとともに世界平和を祈願することにした。

法要では、加藤朝胤(ちょういん)管主が平和祈願の表白を読み上げ、僧侶たちが大般若経の転読などを行った。その後、声楽家の荒井敦子さんが率いる「まつぼっくりファミリー合唱団」が、「白鳳伽藍のうたごえ」「ルンビニーの風」などの歌を奉納し、高らかな歌声が響きわたった。

またこの日は境内のお写経道場で、玄奘三蔵と守護する護法神を描いた仏画「玄奘三蔵十六善神像」(南北朝時代)が公開され、写経に訪れた人らが拝観していた。

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