美容室に侵入し、現金入りの金庫を盗んだとして、警視庁捜査3課は窃盗の疑いで住所不定、無職、高尾道一容疑者(52)を逮捕した。都心部では5月ごろから飲食店や事務所約10カ所で現金約120万円が盗まれる被害が相次ぎ、関与をほのめかしているという。
容疑者は「お守りのため」として、現場までの道中でカラスの羽を挿したキャップを被っており、捜査員の間で「カラスの高尾」と呼ばれていたという。
逮捕容疑は7月5日午前0時ごろ、東京都港区のビル内の美容室に侵入し、現金約4万円の入った手提げ金庫を盗んだとしている。調べに対し「私がやったことに間違いない」と容疑を認めている。
捜査3課によると、高尾容疑者は事件当時、ビルの警備システムを解除して現場に侵入したとみられる。