来年新設される大阪公立大の森之宮キャンパス(大阪市城東区)の建設現場で、学生ら向けの見学会が開かれた。同大の大学生や院生ら計約40人が参加し、工事が進む新キャンパスを巡った。来年9月の後期授業から使用を開始し、学生と教職員合わせて約6千人が通う予定。
13階建ての新キャンパスのコンセプトは「知の森」。吹き抜け空間(ピロティ)を木のように枝分かれする「樹形柱」が支え、外壁にも工夫を凝らして太陽光が木漏れ日のように教室に入る設計になっている。1、2階には食堂を設け、体育館や図書館も備える。13階には展望テラスがあり、見晴らしの良い景色を楽しむことができる。
来年3月に完成予定。その後、机などを運び込み、現キャンパスから引っ越しする。9月から通うことになるのは、1年生や文学部の2~4年生、経済学部や理学部の2年生ら。大学院生も文学研究科など一部が新キャンパスを使用する。
見学会では、学生らが大学職員らから説明を受けながら、工事中の建物内を見て回った。来秋から院生として新キャンパスに通うという文学部4年の国吉陽(みなみ)さん(22)は「思っていたより広く、教室数も多くて通うのが楽しみになった」と笑みを浮かべ、「現キャンパスのように近隣の人も気軽に来られる施設になれば、学生としても安心感がある」と話していた。