高校の吹奏楽部の部室から楽器を盗んだとして、警視庁捜査3課は窃盗と建造物侵入の疑いで、さいたま市浦和区領家、無職、青木大輔（たすく）被告（53）＝窃盗罪などで起訴＝、住所不定、無職、工藤浩被告（58）＝覚醒剤取締法違反罪で起訴＝を再逮捕した。調べに対し青木容疑者は「2人で盗みに入ったことは間違いない」、工藤容疑者は「知りません」と供述している。
再逮捕容疑は今年4月24日未明、埼玉県川越市にある県立川越南高の部室棟に侵入、吹奏楽部の部室から電子オルガンやクラリネットなど37点（時価計約466万円相当）を盗んだとしている。
捜査3課によると、青木容疑者は「学校の先生が生徒の楽器を盗んで売却していたというニュースがヒントになった」と説明。「警備が薄そう」と現場高校に目を付け、下見を重ねていたという。盗まれた楽器は楽器店に転売されたが、約20点が発見され、学校へ返された。