4月13日に開幕する大阪・関西万博で千葉県は8月27日~30日に「発酵」をテーマにしたブースを出展する。同県内からは3自治体と2企業が出展し、みりんの利き味や試飲などを楽しめる。しょうゆの生産が日本一で、発酵文化が息づく千葉県の魅力を世界に向けてPRする。
ブースはEXPOメッセと呼ばれる建物にできる。広さは約200平方メートルで、①香取市②流山市③神崎町④キッコーマン⑤ヤマサ醤油U(しょうゆ)が出展する。昨年11~12月の公募に応じた8団体から選ばれた。
千葉県によると、香取市は日本酒の試飲などを計画する。白みりんの発祥の地として知られる流山市は、3月に開館する「白みりんミュージアム」を紹介する。
発酵をモチーフにした「道の駅 発酵の里こうざき」がある神崎町は、せんべいなどに醤油で絵を描ける体験コーナーを設ける。
キッコーマンは、キッコーマン食品野田工場にある「ちば文化遺産」の一つ、御用醤油醸造所について特集を組んだ展示を行う。
ヤマサ醤油は、しょうゆを隠し味に使ったご当地グルメ「黒アヒージョ」を使ったレシピや、試食できる場を提供する予定だ。
千葉県は古くからしょうゆやみりんといった発酵食品の生産が盛んで、酪農発祥の地としても知られる。
房総半島で徳川八代将軍、吉宗がインド産とされる白牛(乳牛)を飼育し、牛乳を使った乳製品「醍醐」を作ったのが始まりと伝わる。