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元プロサッカー選手地域おこし協力隊員に南あわじ市 田嶋みのりさん

産経ニュース 2024年8月7日 8時0分

地方の新たな担い手として活動する兵庫県南あわじ市(淡路島)の「地域おこし協力隊」に、東京都八王子市出身で元女子プロサッカー選手という経歴を持つ田嶋みのりさん(29)が加わり、南あわじ市役所で委嘱状交付式が行われた。20年以上のサッカー経験を持つ田嶋さんは「南あわじ市のすてきなところを多くの方に知ってもらえるよう、頑張っていきたい」と抱負を語った。任期は、今月1日から最長で3年間となる。

田嶋さんは協力隊就任前は、埼玉県さいたま市を拠点とする女子プロサッカークラブ「大宮アルディージャVENTUS」で選手として活動していた。ポジションは、攻撃の要となるミッドフィールダーだった。

小学生時代から20年以上にわたりサッカーとともに生きてきたが、けがや年齢を考えて引退を決意。そうした中、小中学校時代の同級生が南あわじ市内でさまざまな事業を展開していると知り、協力隊への応募を決意したという。

南あわじ市の魅力の一つは、農産物や魚介類など多彩な「食」。その中で田嶋さんは、選手経験を踏まえ「食事はパフォーマンスを左右する重要な役割を担っている」との考えを持つ。

2日に行われた交付式で守本憲弘・南あわじ市長は、淡路島が現在「世界一の美食の島」を目指していると説明。そのうえで「食べ物に対する『鋭敏な感覚』を持っているということなので、そういうもの(感覚)を生かし、市の食材の良さを引き出していってほしい」と激励した。

南あわじ市特産のタマネギが好きという田嶋さんは「(都市部と比べて)時間がゆっくり流れていることや、山と海があるところが南あわじ市の魅力」。そのうえで「人との関わりを大切にして、市のすてきな所を多くの方に知ってもらえるよう、情報発信やPR活動を頑張っていきたい」と抱負を語った。

田嶋さんは今後、野菜や果物などの多品目栽培の推進・支援や「食の魅力」情報発信などの業務を担っていく。

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