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なぜか最終面接が上手くいかない人へ 意識して欲しい2つのポイント プロが指南 就活の極意

産経ニュース 2024年7月11日 14時0分

「1次面接や2次面接は受かるが最終面接で落選する、その原因は何か」といった相談を受ける機会が多くなってきています。落選の原因は2点あると考えています。

企業の視点が変化

1点目は、企業内での内々定の承認権限が企業幹部に委ねられていることです。昔から最終的には企業幹部が内々定のゴーサインを出すことが普通だったのですが、最終面接までの段階である程度の判断がされており、最終面接は顔合わせや挨拶のような確認程度といった企業は多く存在していました。しかし、そのような企業は徐々に減少し、最近は最終面接でも学生を厳しく評価する企業が増えています。これは新卒採用だけでなく中途採用でも当てはまります。背景には潜在性に期待する「ポテンシャル採用」が減少し、即戦力や専門人材に絞って採用する動きが広がっていることがあります。

また、1次面接や2次面接などでは学生のポテンシャルを評価して、次の選考に上げるケースがありますが、最終面接では、中長期的な目線から必要な人材かを評価することが多いです。その為、「入社意欲が高いか」「社風や企業理念に合っているか」だけでなく、「活躍できそうか」「仕事に打ち込んでくれそうか」「すぐに辞めてしまわないか」など総括的に判断して学生を評価しています。結果として、過去の自分ばかりアピールしているだけでは不十分で、入社後の自分を想像して企業にアピールできないと落とされてしまうことがあります。

結果に意識が行きがち

2点目は、学生自身が達成した成果にこだわる傾向があることです。企業側が欲しい人材は、「一緒に働きたいと思える人材+利益に貢献してくれる人材」です。そのような観点から企業の採用担当者は学生の皆さんと接しています。就活本を読むと全国大会で優勝した学生、研究発表で評価を受けた学生、国家資格を取得した学生など様々な方がおります。そんな中で就職活動を進めていると、凄い結果をだしたかどうかばかり考えてしまう学生が多いように思います。

その為、他の学生が立派な経験をしているのに私にはそんな経験がないと、萎縮してしまう学生が多数いるのが現状です。ただ、そこで萎縮する必要はありません。繰り返しになりますが、企業側が欲しい人材は、「一緒に働きたいと思える人材+利益に貢献してくれる人材」です。利益に貢献と考えると結果に目がいきがちですが、そのようなことはないのです。

例えば、地区大会一回戦を突破するために苦労し乗り越えた経験や、試験の点数を10点上げるために苦労し乗り越えた経験は仕事に通じることが多くあります。その為、結果ではなくプロセスをアピールすることで立派なアピールになるのです。特に専門的なことを学び、仕事にも通じる経験をしている理系学生と比べ、文系学生の場合は企業で仕事をしたことがないため、戦力になるかは未知数なことがほとんどです。

そのため、企業の採用担当者は学生時代の成果だけでなく、その学生がどのような意識で問題に取り組み解決したのかなど、学生が取り組んできた過去の経験から判断しています。その為、自己PRや学生時代に力を入れたことなどエピソードをアピールする際には、特別な成果や結果を意識するのではなく、自分はどのように考え、どのように頑張ったのか。目標を達成するまでのプロセスを意識してアピールするようにしてください。

ゴールが目の前にあるのに、良い結果に繋がらないと焦るかもしれませんが、上記2点を意識して準備や対策をしましょう。他人の真似をして背伸びをした自分をアピールするのもひとつの戦略かもしれませんが、その背伸びをした自分自身が今後の社会人生活での評価軸となります。自分自身の経験を正しく整理し企業側に理解していただくことで、最終面接の突破ならびに充実した社会人生活を送れるのではないかと思いますので、ありのままの自分を企業に伝えましょう。(「内定塾」講師 齋藤弘透)

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