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「奈良の仏像に会いに行って」観光大使の田中ひろみさん イラストで仏像紹介する本発刊

産経ニュース 2024年12月20日 11時50分

奈良の仏像に会いに出掛けてもらおうと、イラストレーター・文筆家で奈良市観光大使の田中ひろみさんが新著「日本の仏像はじまりの地奈良の仏像115」(西日本出版社)を発刊した。魅力的な115件の仏像をカラーイラストで紹介しており、幅広い人が楽しめる一冊となっている。

田中さんは全国各地の仏像を取材し、多くの本を執筆している。奈良の仏像については平成21年に「拝んで幸せ奈良の仏像100」を出版。その後も奈良の仏像を拝観し続け、今回大幅に改訂してさらに多くの仏像を掲載した。

新著はエリアごとに仏像を紹介。興福寺(奈良市)の国宝・阿修羅(あしゅら)像については異なる3面の顔の魅力を伝え、唇をかみしめた顔は泣き出しそうで守ってあげたくなると描写。「東洋のミューズ」とも呼ばれる秋篠寺(同)の重要文化財・伎芸天立像のイラストは「ルル」と口ずさみ、唐招提寺(同)の国宝・鑑真和上坐像のイラストにはひげやまつげが一本一本描かれている。

このほか、山添村の西方寺に安置されていたが現在は小学校跡地となった収蔵庫にある快慶作の重文・阿弥陀如来立像や、吉野町の吉野山で最も古い仏像という櫻本坊の重文・釈迦如来坐像なども紹介。1650円で、主な書店で販売している。田中さんは「初心者にも仏像が好きな人にも読んで楽しんでもらい、ぜひ仏像に会いに行ってほしい」と話している。

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