滋賀県が友好姉妹提携するブラジル南部のリオグランデドスール州のエドゥアルド・レイテ州知事ら一行が18日、初めて来県し、大津市内のホテルで三日月大造知事と対談した。三日月知事は豪雨で大規模な水害に見舞われた同州に対し、約104万円の支援金の目録を贈呈し、お見舞いの言葉を伝えた。
同州にはブラジル最大の湖「パトス湖」がある縁で、日本最大の湖・琵琶湖を抱える県が交流を続けており、来年に友好姉妹提携から45周年を迎える。
同州では今年4月末から続いた豪雨の影響で、大規模な水害が発生。県によると、約240万人が被災し死者は約180人、避難所に収容されていない「避難者」は約39万人に達している。県は発生直後から支援金集めを続けている。
レイテ州知事ら一行は今回、日本の治水や防災対策を視察するため来県。この日の対談で、三日月知事は「大変な災害に見舞われたことに対し、心からお見舞い申し上げます」と述べると、レイテ州知事は「温かく迎えていただいたことに感謝します。自然は同時に脅威にもなり、私たちはそれに対処しないといけない立場にいます」と応じた。
対談後、三日月知事は支援金の額などをボードに書いた目録をレイテ州知事に手渡し、握手を交わした。両者は来年の友好姉妹提携45周年に向け、治水に関する知見の共有や湖沼の重要性の発信、同州内にある「滋賀公園」の維持などについて交流・協力を促進させる確認書にも署名した。