90歳を過ぎてもなお、現役で活動する俳優でタレントの大村崑さん(93)が、大阪市住之江区の昆布専門店「舞昆のこうはら」のイベントに登場し、健康長寿の秘訣(ひけつ)を語った。5年ほど前に始めたジム通いを週に2回のペースで続けており、「面白く生きることで長生きができる」と軽快に語った。
大村さんが姿を見せたのは、11月15日のこんぶの日に合わせて開催された「大村崑校長の脳活授業」。ジムではベンチプレスで筋力の維持に努め、40キロ近くを持ち上げる。「筋トレと昆布で長生きできた」とした上で「脳外科医からボケない『カキクケコ』を教えてもらった」と語る。
カは感謝を忘れない▽キは興味を持つ▽クは工夫する▽ケは健康を保つ▽コは恋をする-こと。「87歳の妻とのスキンシップは欠かせません」と話すと、約20人の来場者から笑いが起きた。また健康のために、よく童謡を歌っていることも明かした。
大村さんは平成20年から同社のテレビCMに「崑ばあ」役で出演。現在も映画出演や講演活動などで全国を飛び回っており、「90歳を超えて取材が増え、忙しくなった」と話す。
同社の鴻原森蔵社長(60)は「弊社の商品をよく食べ、意見をくださっている。長生きしてもらいたい」と願っていた。