Infoseek 楽天

まるでモンブラン?! 和洋女子大生がユニークな創作そば開発 千葉県八千代市のそば店協力

産経ニュース 2024年9月29日 18時55分

管理栄養士を目指す和洋女子大(千葉県市川市)の学生たちが、同県八千代市のそば店でつくる「やちよ蕎麦(そば)の会」の協力を得て6種類の創作そばを開発した。どれも栄養満点で、既成概念にとらわれない若者の感性を生かしたそばに仕上がった。10月21日から八千代市内の4店舗で味わうことができる。街のそば店の活性化に一役買いそうだ。

3カ月かけて開発

八千代市の産学官連携事業の一環で、今年で7回目を迎える人気企画。昨年は644食を売り上げた。今年は健康栄養学科の3年生13人がアイデアを持ち寄り、そば職人のアドバイスを受けながら約3カ月間かけて開発した。

「~まるでモンブラン~秋香るクラムチャウダーそば」(1680円)は、栗など秋の味覚を詰め込んだ洋風そばで、見た目も楽しめる一品。考えた三浦美咲さん(20)は「サツマイモや栗の甘さと、塩気の強い魚介クリームソースの相性がよく、おいしい」とPRする。

大きな焼き豚が目を引く「焼き豚汁そば」(1380円)を考案した長峯明星(あかり)さん(20)は「千葉県産の野菜をたっぷり使った『千産千消』で、身も心もほっこりするそばに仕上がった」と笑顔を見せた。

このほか、まろやかな豆乳とピリ辛の肉みそを組み合わせた「秋てんこもり坦々そば」(1480円)や、チキン南蛮を豪快にのせた「とりタルぶっかけそば」(1480円)など、いずれも若者ならではの発想が詰まった創作そばが完成した。

見た目も美しく

25日には八千代市萱田町のそば店「さわ田茶家」で発表会が行われ、試食した服部友則市長は「味だけでなく、見た目もどれも美しい。学生の知恵と、そば職人の技が合わさったそばだ」と絶賛した。

市内のそば店は20年間で半数以上減少。同店の店主で、やちよ蕎麦の会の沢田政道会長(75)は「地域のにぎわいに少しでもつながれば」と期待を寄せる。

「時代が変われば味覚も変わる。伝統の味を守りつつ、新しいことを取り入れるのも大事だ。学生たちは自分たちでは考えつかないようなメニューを考えていて、刺激を受けている」と強調した。

創作そばの提供は11月30日まで。前後半に分け、さわ田茶家など4店舗でそれぞれ異なるメニューが提供される。(松崎翼)

この記事の関連ニュース