警視庁と東京都は29日、元サッカー日本代表の武田修宏さんを招き、池袋駅近くの会場で交通安全イベントを行った。「TOKYO交通安全キャンペーン」(12月1~7日)に先立って行われたもので、武田さんは交通ルールの2択問題に答えてステージ上のゴールにシュートを決め、「(交通違反で)レッドカードをもらわないように」と呼びかけた。
トークショーでは、事故防止のため、夜間に外出する際に反射材が効果的であることなどを説明。エクステ(付け毛)タイプの反射材などさまざまな種類があることを紹介し、武田さんは自身の安全対策について「夜にランニングをするときは派手で目立つ色のものを身に着けている」と話した。イベント後には、チラシや反射材を来場者に手渡し、「忙しいときも譲り合う気持ちで、事故をなくしましょう」と呼びかけた。
警視庁によると、今年の都内の交通事故件数は28日時点で2万7029件。死者は130人(いずれも速報値)で、昨年同期より15人多い。砂田武俊交通総務課長は、「例年、12月は交通事故で亡くなる方が他の月より多い傾向にある。いつにも増して交通安全を意識してほしい」と話した。