おすすめの本1冊を5分間のスピーチで紹介し、どの本が一番読みたいかを決める「第10回ビブリオバトル全国大会inいこま」が来年3月9日、奈良県生駒市辻町の市図書会館で開かれる。ビブリオバトルは「知的書評合戦」と呼ばれ、主催する市図書館の担当者は「発表者は本を媒介として自分を表現することになるので人となりがわかる。人と人とがつながるきっかけにもなる」としている。
市図書館によると、ビブリオバトルは平成19年に京都大で始まり、各地に広がった。生駒市では読書離れが進む中、本に親しむきっかけにしようと、同図書館と愛好団体の生駒ビブリオ倶楽部が28年から全国大会を開催している。
全国大会に先立ち来年2月1~2日にオンラインで予選会があり、国内各地の愛好団体の参加者が競い合い4人を選出。さらに同9日には市図書会館を会場にした予選会で1人を選び、計5人が3月9日の全国大会に出場する。
全国大会では発表者のスピーチの後、会場の人が質問する時間も3分間設定。最後に、会場の人がどの本が一番読みたいか挙手し、数の多さで優勝者を決める。10回目を記念し、生駒市出身の作家、森見登美彦さんによるトークイベントもある。市図書館は「生駒市の名物イベントとして定着させたい」としている。
午後1時半からトークイベント、同3時10分からビブリオバトル。入場無料。申し込みは、市図書館(0743・75・5000)など市内にある5図書館・室に電話か生駒ビブリオ倶楽部のホームページで。定員400人(先着順)。