奈良県橿原市の藤原宮跡でハナハスが見頃を迎え、夏空の下に淡いピンク色の花が大きく開いた幻想的な姿に、観光客らが日傘をさしながら見入っている。8月上旬ごろまで。
藤原宮跡などの世界文化遺産登録を目指す同市は、歴史遺産とともに自然にも親しんでもらおうと平成18年から藤原宮跡一帯で、春は菜の花、秋はコスモスなどを植え、季節の風物詩となっている。
ハナハスは大極殿跡の南東側の約3千平方メートルに、大賀蓮や唐招提寺蓮など11種類が植えられている。大和三山の香久山や畝傍山、耳成山が一望できる絶好のスポットとあって、熱心に撮影するアマチュアカメラマンらも多い。
市世界遺産登録推進課では「花は昼までには閉じるので、早朝の涼しい時間帯に来てもらえれば」としている。大極殿跡南東側には臨時駐車場も設けられている。問い合わせは同課(0744・21・1114)。