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神宮外苑再開発、伐採する樹木を124本減 事業者側が見直し案を都に報告

産経ニュース 2024年9月9日 10時44分

再開発が進む明治神宮外苑(新宿区など)について、樹木の伐採計画の見直しを求められていた事業者側が9日、樹木保全策など見直し案を都に報告した。建設予定施設の位置をずらすなどして伐採本数は当初計画より124本減らし、619本とする。今後、樹木保全策を都の環境影響評価審議会に提出し、伐採できず一部残された解体工事を完了させる。

再開発計画では、神宮球場と秩父宮ラグビー場を解体して場所を入れ替え、商業施設などが入る高層ビル2棟を建設する。令和5年2月に都が事業を認可し、翌3月に神宮第二球場の解体工事に着手した。

見直し案では、3メートル以上の高木の伐採本数を削減するほか、新たに植える木を当初計画より261本増やすなどして、全体の本数を再開発前より400本増の2304本にする。また、外苑を象徴する景観の4列のイチョウ並木を保全するため、歩道の縁石から新施設の距離を約8メートルから約18・3メートルに広げる。

事業者代表の三井不動産は、「都の要請を受けておよそ1年かけて真剣に検討を重ねてきた。神宮球場の老朽化などさまざまな課題を解決し、魅力ある外苑にする」と記者団に述べた。

小池百合子知事は都庁で記者団に対し、「これから中身を精査していく。事業者には、都民の理解と共感が得られるように説明していただきたい」とした。

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