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コロナ禍からの回復鮮明 兵庫県内路線価、2年連続で上昇基調 「三宮センター街」は48年連続で首位

産経ニュース 2024年7月1日 20時0分

相続税や贈与税の算定基準となる令和6年分の路線価が1日、公表された。兵庫県内21税務署の最高路線価は16地点で上昇し、4地点が横ばいで、1地点で下がった。昨年は13地点で上昇しており、最高路線価は上昇傾向にある。また、県内の標準宅地の対前年変動率の平均値は、プラス1・2%で、現在の計算方法となった平成22年以降初めて上昇に転じた昨年に引き続き、上昇基調が続いている。

路線価は道路に面した1平方メートルあたりの土地の評価額(1月1日時点)。県内の最高路線価は、神戸市中央区三宮町1(三宮センター街)の532万円で、前年比6・4%上昇。県内屈指の繁華街、三宮センター街は、記録が残る昭和52年以降、48年連続首位で、2年連続の上昇となった。新型コロナウイルス禍からの回復傾向が鮮明となっており、商業需要が上向いているほか、JR三ノ宮駅周辺の再整備などが影響したとみられる。

県下各税務署管内の最高路線価の上昇率トップは、龍野税務署管内の太子町東南(国道179号線)の7万円で、同12・9%上昇。国道沿いに店舗などが立ち並ぶ商業地域で、利便性の良さから宅地分譲開発が活発で、若年層を中心に選ばれているといい、人口が増加傾向にあることが影響したとみられる。

一方、最高路線価が最も低かったのは、和田山税務署管内の朝来市和田山町玉置(国道312号線)で、前年と同じ4万1千円だった。

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