15日は七五三です。人生の節目やお祝い事に欠かせない食べ物といえばお赤飯ですね。
「『赤』は昔から魔よけの色とされているの。赤い小豆を使った料理やお菓子は病魔や災厄をはらい、福を呼ぶ縁起物なのよ。お赤飯のほかに、お彼岸に食べるおはぎもそうね」と、江上料理学院副院長、江上佳奈美先生が教えてくれました。
早速、炊飯器で簡単に作れるお赤飯のレシピを教わりました。「小豆は煮る前に長時間、水に漬けなければならないし、煮ると皮が破れやすいの。色も形もよく似ている『ささげ』を使うのがお勧めよ」と江上先生。
まず、鍋に水と一緒にささげを入れて煮立たせます。水気を切り、鍋に戻し入れて再度、弱火でゆでます。どんどん鍋の中のお湯が赤くなりました。これが災いを寄せ付けない色なんですね。水分がなくなりそうになった場合は水を足すのがポイント。指先で粒を潰せるくらいのやわらかさになったらざるに上げ、煮汁と豆に分けます。
お米は、もち米とうるち米を混ぜます。洗って水気を切っておきます。
炊飯器にお米、ささげの豆と煮汁を入れ、いつもの水加減にして炊きました。蓋を開けてみると…豆のいい香りとおいしそうなご飯の赤い色とで、何とも幸せな気持ちになりました。
「仕上げはこれを添えるのが習わしね」と、江上先生が持ってきてくれたのは南天の葉。お赤飯がぐっと映えるだけでなく、「難を転ずる」という意味があるそうです。
食卓へ運ぶとママとひなちゃんの表情が華やぎました。ママは一口食べるなり「ふっくらして、やわらかな食感がたまらないわ」。幸せを分け合って味わうお赤飯は一番のごちそうです。
材料・4人分
ささげ………………………40グラム
もち米……………………1・5合
うるち米…………………0・5合
黒ゴマ(煎り)、塩
作り方
❶鍋にささげ、水300ミリリットルを入れて火にかけ、煮立ったらざるに上げる。
❷①の豆を鍋に戻し入れ、水600ミリリットルを入れて蓋をし、弱火で20分ほど煮る。豆がやわらかくなったらざるに上げ、豆と煮汁を分けておく。
❸もち米、うるち米は混ぜて洗い、ざるに上げて30分ほどおく。
❹③の米、②の豆を炊飯器に入れ、②の煮汁を加える。「2合」の目盛りまで水を注ぎ入れ、普通に炊く。
❺黒ゴマ、塩各適量を混ぜ合わせる。
❻炊き上がったら軽く混ぜて器に盛り、⑤をふる。