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成田空港周辺の住宅需要の受け皿に 千葉・多古町に子育て支援住宅完成 半数以上が移住者

産経ニュース 2024年6月26日 19時7分

子育て世代の定住促進策として、千葉県多古町が民間と連携して整備した子育て支援住宅「すくすくテラスたこ」が完成し、7月1日から入居が始まる。近くにある成田空港の機能が拡充されるのに伴い、周辺で高まる住宅需要の受け皿となる。町は若年層の移住や定住にもつなげたい考えだ。

支援住宅はJR成田線の空港第2ビル駅からシャトルバスで約20分の場所にある。鉄骨造の2階建てで2棟ある。3LDKの間取りで全12戸が用意された。賃料は月7万3000~7万5000円で、相場よりも5万円ほど安いという。

18歳以下の子供を持つ世帯や、30代までの夫婦などが入居できるが、既に満室でキャンセル待ちの状態だ。半数以上が多古町以外からの移住世帯だという。

室内は、子供の安全面を考慮し、コンセントを通常よりも高い場所に設置した。調理中でも子供をその場で見守れるような対面型キッチンを採用した。入居者同士が交流できる広場もあり、暮らしやすさにこだわる。

成田空港で滑走路の新設が進むなか、周辺自治体では空港を支える働き手が魅力的に感じる街づくりが欠かせない。今回の支援住宅はその一環だ。

町企画政策課の担当者は「子育て住宅の整備を呼び水に、民間でも同様の住宅が増えることを期待する。町もさらに子育て支援策を進め、定住者の増加につなげたい」と語る。(松崎翼)

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