これまでに「麻雀採用」「顔採用」「人狼採用」などユニークな採用手法によって学生をひき付けようとする動きがありました。それは労働人口の減少に伴い、売り手市場の中で採用を成功させるために、多様なアプローチ手法が求められている現在の採用環境が大きく影響しています。具体的には、定番の採用手法では、学生がエントリーするまで企業は待っていることが多く、一部の企業を除くと多くの企業では自分から動かないと優秀な学生は他社に奪われてしまいます。そこで、トレンドの採用手法を取り入れたり、革新的なアプローチを試みたりすることで新卒学生を引き寄せようとしています。
■サウナー採用
これは株式会社カケハシスカイソリューションズが開催する就活イベントのことで、リラックスした環境下でのオープンなコミュニケーションを通じて、企業と学生が互いの真の価値を理解し合うことを目的に全国から「サウナが好き!」という情熱を持った約30名の学生と、同じくサウナを重視する約5社の企業が参加します。
また、同社は論理的思考力や勝負勘を持つ学生を発見し、採用するためのイベント「就活生麻雀バトル」を開催するなどユニークな採用イベントを多く生み出しています。
■筋肉採用
1社だけでなく複数社が採用しているなど、数年前からひそかにブームになっている筋肉採用。
北海道札幌市にある医療法人大谷地病院のホームページでは採用ページかと驚くほど筋肉がアピールされており、採用基準にも「プロテインを常に携帯する」「タンクトップまたは上裸が正装」「全身鏡の前を素通りできない」といった、筋肉を重視したチェックポイントが並べられているなど独自色の強い採用戦略をとっています。
■留年採用
留年すると就職活動が不利になるのではないかと考える学生もいるかもしれませんが、株式会社東急エージェンシーでは、留年経験がある人のみを対象とした「留年採用」を取り入れています。
『留年は財産だ。』の標語を掲げ、留年した間に取り組んでいたことを企業でも生かしてもらおうという意図から、このような採用を選択しています。
上述した以外にも株式会社サンチャレンジの「野球採用」、三幸製菓株式会社の「日本一短いES」などさまざまな手法を用いて学生を採用しています。
「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」がないと悩んでいる学生もいるかもしれませんが、「ガクチカ」以外で評価をする企業もありますので、そのような企業を見つけたら応募するのも良いかもしれません。(「内定塾」講師 齋藤弘透)
ここ十数年で新卒の就職活動も大きく変化してきました。今年は特に変化の年になります!新卒の就職活動は、世の経済状況や世相を反映しやすく、年によって状況が異なります。東京、大阪の主要都市を中心に全国8校舎を持つ、就活塾・予備校最大手の「内定塾」講師が、就活事情の最前線をご紹介します。
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