甘辛いタレで煮込んだ豚バラ肉を小盛の丼ごはんにかけたものがルーローハン、魯肉飯と書きます。近年台湾グルメは大人気で、東京・上野で開かれた台湾グルメフェスティバルも10周年を迎え大盛況。中でもルーローハンには大行列ができていました。
スターアニスともいわれる八角は独特な甘い香りが特徴で、肉の臭みを消してくれ、漢方薬にも使われます。台湾料理にはなくてはならない香辛料です。
豚肉は煮ると小さく縮むので、大ぶりにカットしたほうが食べ応えがあると思います。ゆでた小松菜を添えましたが、高菜漬けや野沢菜漬けで代用できます。最後にご飯に煮汁もかけていただくといいでしょう。
台湾ではメイン料理の副菜的な感じで小ぶりの丼に盛られ、スープや麺類とともに供されていました。甘辛く調理した豚肉なので、ビールが合います。暑さを感じる季節に、生ビールとともにいかがでしょうか。(速水裕樹)
材料(2人分)
ご飯……………………2合分
豚バラ肉………………300g
卵………………………2個
シイタケ………………2個
小松菜…………………1把
ニンニク………………2片
ショウガ………………1片
しょうゆ………………大さじ2
酒………………………大さじ2
きび砂糖………………大さじ2
八角……………………1個
シナモン………………小さじ1
クローブ………………1個
花椒……………………小さじ1
オイスターソース……大さじ1
作り方
1.豚肉は1・5ミリの拍子切りにする。ニンニク、ショウガはみじん切りにする
2.ボウルに豚肉を入れ、しょうゆ大さじ1、酒大さじ1で下味をつける
3.鍋にごま油(分量外)をひいて火をつけ、ニンニク、ショウガを炒める。ニンニクの香りがしてきたら豚肉を入れ焦げ目がつくまで炒める
4.水を入れて沸かし、みじん切りにしたシイタケ、きび砂糖、八角、シナモン、クローブ、花椒、しょうゆ大さじ1、酒大さじ1を入れ1時間煮る。浮いてきた脂はすくって捨てる
5.ゆで卵を作る。小松菜をゆでる
6.(4)にゆで卵を入れ、オイスターソースを加えて10分煮る。火を止めてひと晩置く
7.卵を取り出し、肉の鍋を温め直す
8.丼に炊いたごはんをよそり、肉、小松菜、卵を乗せる。煮汁も少しかけて出来上がり
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