世界最大の円盤形の金属製楽器「ゴング」が26日、当麻寺奥院（奈良県葛城市當麻）に搬入され、報道陣に公開された。ゴング奏者の水谷翔さん（37）＝長野市＝が所有するもので、直径203センチ、重量は120キロ。この日、法要と初めての演奏が行われ、神秘的な音色が聴衆を魅了した。
ゴングは本体をばちやゴム製ボールでこすることで音を出す体鳴楽器の一つで、世界最大のゴングはスイスのメーカーが製造した特注品。台を含め3メートルほどの高さとなるため、県内外の寺などで演奏活動を行っている水谷さんが保管先を探していたところ、同寺が快諾したという。
6人がかりで本堂に設置した後、僧侶の読経に合わせて演奏が行われ、金属の共鳴音が響くと神秘的な雰囲気に包まれた。水谷さんは「今日の演奏が読経とあまりにもなじんでいて驚いた。日本から世界へ、すばらしい音を発信していきたい」と語った。