来年開幕する2025年大阪・関西万博に合わせて京都で行われる関連行事のプレ・オープニングが、北野天満宮(京都市上京区)で開かれた。京都府のPRキャラクターのまゆまろや、万博公式キャラクターのミャクミャクも登場し、ダンスや舞いなどが披露された。
プレ・オープニングは、京都府や京都市などが主催。京都で開催する茶文化の発信事業「きょうとまるごとお茶の博覧会」のPRと機運を醸成するのがねらい。
お茶の博覧会では万博期間中の半年間、府内各地でお茶会を開いたり、小学生から高校生までの子供らがお茶会を通じて万博参加国の人たちと交流するなどの取り組みを行う。事業の締めくくりとして来秋、豊臣秀吉が天正15(1587)年に開いた北野大茶湯を再現するような大規模な茶会を同天満宮で開く。
11月10日のオープニングセレモニーには、西脇隆俊京都府知事や松井孝治京都市長をはじめ、文化庁の都倉俊一長官らが出席。西脇知事が「茶はわれわれの生活に根付いている文化。日本が世界に誇る茶の文化を内外に発信したい」とあいさつした。
同日、東京を拠点に活動するダンスカンパニー「DAZZLE(ダズル)」が代表的な作品「花ト囮(おとり)」をアレンジしたパフォーマンスを披露。ダズルは、体験型の公演を行うイマーシブシアターを常設し、物語性の高いダンス作品を発表し続けている。
このほか、上七軒の舞妓(まいこ)による祝舞や北野天神太鼓会の和太鼓なども行われた。(田中幸美)