世論調査会社「イプソス」(本社パリ)は、31カ国を対象に行った恋愛に関する意識調査を公表した。日本は「恋愛や性生活」「愛されていると感じること」の満足度で最下位、「パートナーや配偶者との関係」の満足度も30位だった。日本人は「恋愛」や「愛情」、「パートナーとの関係性」で満たされていない現状が浮かび上がった。
意識調査は2023年12月~24年1月、31カ国計2万4269人を対象に実施した。同社が11月18日に結果を公表した。
「恋愛や性生活」の満足度を尋ねた設問で、日本は37%だった。男性の満足度は31%、女性は42%だった。日本全体では、30位の韓国の45%にも8ポイント離されていた。31カ国の平均は62%。インドとメキシコが76%と1位、3位に75%と中国、タイが並んだ。
「愛されていると感じること」の満足度で日本は51%だった。これも30位のイタリアの63%から12ポイント離された。31カ国平均では74%。コロンビアとペルーが1位でそれぞれ86%だった。
「パートナーや配偶者との関係」の満足度はタイが92%とトップ。平均は83%で、日本は69%。最下位は韓国の68%だった。
日本人の男女別の結果を詳しく見ると、「愛されていると感じること」の満足度は男性が45%、女性は56%。男性の満足度は、女性に比べて10%程度低い。
「パートナーや配偶者との関係」では、男性が72%、女性が67%と、男性が5ポイント高い結果となった。
同社日本オフィスは、日本人の恋愛満足度が最低水準だった結果について、「恋愛に関する感情表現や態度を明確に表すことが苦手という日本人の国民性も少しは影響しているようにも思う」とコメントしている。