奈良県北葛城郡の上牧、王寺、広陵、河合の4町が域内を自転車で回ってもらおうと、シェアサイクル事業に取り組んでいる。史跡など地域内の観光名所を回ってもらって活性化につなげるのが狙い。公共施設や商業施設で自転車に乗り降りできるサイクルステーションを順次開設し、最終的には約50カ所とする計画だ。令和9年3月末までの実証実験として取り組み、成果を見て続けるか決めるとしている。
4町が県内でシェアサイクル事業を展開する「ライフニジュウイチ」(奈良市)と協定を締結。広陵町役場で昨年10月31日に式典が行われ、4町の町長が出席した。
4町はこれまでも域内の古墳などを回ってもらうと、オリジナルの印を買える「ほっかつ御墳印帖プロジェクト」に取り組んできた。ただ既存の公共交通では十分に周遊できなかったことから、シェアサイクル事業に取り組むことを決めた。
スマートフォンに専用のアプリケーションを入れてもらい、クレジットカードで決済する仕組み。料金は30分130円で、15分延長するごとに100円が必要になる。
サイクルステーションは1カ所あたり2台程度の自転車を置く。広陵町では町役場や中央公民館、図書館などに開設した。また、観光スポットを盛り込んだ域内のモデルコースを作成している。