産経新聞社と産経リサーチ&データが募集した「読者が選ぶ昭和のアイドル」では曲別も集計しました。「アイドル曲」という定義は難しいですが、デビュー当時の売り出し方や、楽曲を提供されていることなどを基準にしました。同じアイドルで複数の曲が選ばれている場合もあります。
①涙のリクエスト(チェッカーズ)昭和59年 755票
②YOUNG MAN(Y.M.C.A)(西城秀樹)昭和54年 686票
③傷だらけのローラ(西城秀樹)昭和49年 527票
④私鉄沿線(野口五郎)昭和50年 525票
⑤ギザギザハートの子守唄(チェッカーズ)昭和58年 523票
⑥ギンギラギンにさりげなく(近藤真彦)昭和56年 500票
⑦空に太陽がある限り(にしきのあきら)昭和46年 454票
⑧お嫁サンバ(郷ひろみ)昭和56年 437票
⑨仮面舞踏会(少年隊)昭和60年 412票
⑩学園天国(フィンガー5)昭和49年 398票
⑪よろしく哀愁(郷ひろみ)昭和49年 380票
⑫失恋レストラン(清水健太郎)昭和51年 361票
⑬星屑のステージ(チェッカーズ)昭和59年 332票
⑭ガラスの十代(光GENJI)昭和62年 315票
⑮恋のダイヤル6700(フィンガー5)昭和48年 310票
⑯哀愁のカサブランカ(郷ひろみ)昭和57年 308票
⑰ハイスクールララバイ(イモ欽トリオ)昭和56年 283票
⑱抱きしめてTONIGHT(田原俊彦)昭和63年 270票
⑲ジュリアに傷心(チェッカーズ)昭和59年 268票
⑳パラダイス銀河(光GENJI)昭和63年 260票
チェッカーズは1位の「涙のリクエスト」(作詞・売野雅勇、作曲・芹澤廣明)だけでなく、5位の「ギザギザハートの子守唄」(作詞・康珍化、作曲・芹澤廣明)、13位の星屑のステージ(作詞・売野雅勇、作曲・芹澤廣明)、19位のジュリアに傷心(作詞・売野雅勇、作曲・芹澤廣明)の4曲がトップ20入り。髪型からファッションまで社会現象になったグループの魅力と楽曲の強さを同時に見せつけました。
「売野、芹澤コンビ」はチェッカーズの一連のヒット曲を生み出したことで知られます。売野さんは元コピーライター、芹澤さんはギタリスト。中森明菜さんの「少女A」で初めてコンビを組むまで業界ではまったくの無名で、お互いのことも知らなかったそうです。2人の出会いがなければ明菜さんもチェッカーズも違う運命をたどっていたかもしれません。
2位の「YOUNG MAN」(作詞・アンリ・ベロロ、ヴィクター・ウィリス、作曲・ジャック・モラリ、日本語訳・あまがいりゅうじ)、3位の「傷だらけのローラ」(作詞・さいとう大三、作曲・馬飼野康二)は西城秀樹さんの曲。「Y」「M」「C」「A」の4文字を体で表現する「YOUNG MAN」の振り付けは子供たちの間でも大きなブームとなりました。元は当時アメリカでヒットしていたヴィレッジ・ピープルのディスコ音楽で、日本語訳のあまがいさんは西城さんのマネージャーだったといいます。
調査は今年10月上旬から中旬にかけて実施、男性1143人、女性724人で、年齢別では80代以上67人、70代325人、60代658人、50代495人、40代226人、30代以下96人。