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万博「キービジュアル」を披露、パビリオン出展の八尾市 魅力発信の機運高まる

産経ニュース 2025年2月6日 7時30分

4月13日に開幕する2025年大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオンに出展する大阪府八尾市は、万博で活用するキービジュアルを市民に披露した。地元発祥の河内音頭やモノづくり、食文化などを万博会場の夢洲(ゆめしま)で紹介する予定で、完成したイメージ画を柱に据えて「YAO(八尾)」の魅力をPRするのが狙い。自治体の名義での出展は唯一ということもあり、独自のスタンスで万博の開催機運を盛り上げる。

キービジュアルは、平成21年の年末ジャンボ宝くじのイラストなどを手掛けた八尾市出身の童画家、徳治昭さん(56)が作成した。地元の名所や鉄道を取り囲むように市民らが集まり、全国一の生産量を誇る歯ブラシなどと一緒に河内音頭を踊る様子を表現。徳さんは「八尾にどんなものがあるかを調べ、こだわって仕上げた」と話す。

同市は自治体としては唯一、大阪ヘルスケアパビリオンに出展。期間は9月16~22日で、地元の中小企業13社が企画、開発した展示物に直接触れることができる「とにかくさわる博」を実施する。参加企業の多くは、毎年秋のオープンファクトリーイベント「ファクトリズム」で町工場を公開し、自社製品のPRにも努めている。

万博期間中は、同市の魅力を伝えるイベントを定期的に行う。同市特産の八尾若ごぼうや八尾えだまめを紹介したり、奈良時代の僧侶、道鏡ゆかりの由義寺(ゆげでら)をPRする一環で、当時の衣装を着用できる体験イベントを開いたりする。

徳さんとともに、キービジュアルを披露した同市の大松桂右(けいすけ)市長は「(万博への出展は)モノづくり企業の技術力などを発信できる絶好の機会」と語り、八尾を訪れる人を増やすためにイメージ画を活用する考えも示している。(西川博明)

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