17日正午ごろ、新潟県津南町上郷子種新田の林の中で、キノコ採りをしていた近くに住む60代男性がクマに襲われ、南魚沼市内の病院に救急搬送された。十日町署によると、男性は顔などにけがをしたが、命に別条はないという。県内のクマによる人身被害は今年度に入って7人目。
調べでは、男性が自力で自宅に戻り、家族が119番した。現場はJR飯山線足滝駅の南約3キロのところにある田園地帯。付近には住宅が集まっており、同町と署は住民に警戒を呼びかけている。
県内ではこの秋、クマが冬眠前に食べる山のブナの実が不作となっている。県は10月、人里へのクマの出没が増える恐れがあるとして「クマ出没警戒警報」を出した。今月13日には、同町と隣接する十日町市で80代女性がクマに襲われ、頭部などを負傷している。