産経新聞社と産経リサーチ&データが募集した「読者が選ぶ昭和のアイドル」では曲別も集計しました。「アイドル曲」という定義は難しいですが、デビュー当時の売り出し方や、楽曲を提供されていることなどを基準にしました。同じアイドルで複数の曲が選ばれている場合もあります。
①木綿のハンカチーフ(太田裕美)昭和50年 789票
②いい日旅立ち(山口百恵)昭和53年 702票
③秋桜(山口百恵)昭和52年 573票
④春一番(キャンディーズ)昭和51年 484票
⑤17才(南沙織)昭和46年 450票
⑥年下の男の子(キャンディーズ)昭和50年 448票
⑦瀬戸の花嫁(小柳ルミ子)昭和47年 436票
⑧青い珊瑚礁(松田聖子)昭和55年 386票
⑨UFO(ピンクレディー)昭和52年 375票
⑩ペッパー警部(ピンクレディー)昭和51年 336票
⑪わたしの彼は左利き(麻丘めぐみ)昭和48年 332票
⑫ひと夏の経験(山口百恵)昭和49年 331票
⑬赤いスイートピー(松田聖子)昭和57年 326票
⑬飾りじゃないのよ涙は(中森明菜)昭和59年 326票
⑮わたしの城下町(小柳ルミ子)昭和46年 313票
⑯まちぶせ(石川ひとみ)昭和56年 298票
⑰セーラー服と機関銃(薬師丸ひろ子)昭和56年 293票
⑱横須賀ストーリー(山口百恵)昭和51年 254票
⑱ダンシング・ヒーロー(荻野目洋子)昭和60年 254票
⑳DESIRE(中森明菜)昭和61年 253票
太田裕美さんの「木綿のハンカチーフ」は作詞・松本隆、作曲・筒美京平という昭和後期のヒット曲を数多く手がけた黄金コンビの作品。1980年代のアイドル全盛時代を担った2人でもあります。男女合わせても最多得票でトップになりました。
故郷に残された女性と都会に旅立った男性の遠距離恋愛を対話形式で描いた歌詞は幅広い世代で共感を呼び、現在でも別れや旅立ちの歌としてカラオケなどで定番となっています。1人の歌手が男女のセリフを交互に歌うというスタイルも当時は例がなかったといいます。太田さんはこの曲の高い人気もあり、女性の個人別でも6位に選ばれました。
2位、3位は山口百恵さんの「いい日旅立ち」(作詞作曲・谷村新司)、「秋桜」(作詞作曲・さだまさし)が選ばれました。いずれも当時の注目アーチストらが提供しており、楽曲のよさとアイドルの歌声が相乗効果によって昭和を代表する名曲が生まれたとも言えます。
個人別で2位だったキャンディーズは「春一番」(作詞作曲・穂口雄右)、3位の中森明菜さんは「飾りじゃないのよ涙は」(作詞作曲・井上陽水)、4位の松田聖子さんは「青い珊瑚礁」(作詞・三浦徳子、作曲・小田裕一郎)が数多いヒット曲の中でそれぞれ最も人気がありました。
調査は今年10月上旬から中旬にかけて実施、男性1143人、女性724人で、年齢別では80代以上67人、70代325人、60代658人、50代495人、40代226人、30代以下96人。