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祇園祭神輿渡御前に「オハケ清祓式」 青龍神水で清める

産経ニュース 2024年7月23日 17時4分

祇園祭還幸祭の重要神事である神輿渡御(みこしとぎょ)を前に23日、八坂神社(京都市東山区)の境外末社、又旅社(御供(ごくう)社、同市中京区)で神輿を迎えるための神事「オハケ清祓(きよはらえ)式」が営まれた。氏子ら約20人が参列した。

又旅社の東南の端に斎竹(いみたけ)を建てて、神泉苑(同市中京区)の水辺を表す縦約0・6メートル、横約2・1メートルの芝が敷かれ、「オハケ」と呼ばれる3本の御幣(ごへい)が立てられた。オハケは神霊が休息する場所という。

この日、八坂神社の野村明義宮司(65)をはじめとする参列者は、八坂神社の水と祇園祭発祥の地、神泉苑の水を合わせてできた「青龍神水」をオハケにかけて清めた。

祇園祭は869(貞観11)年に66本の矛を立てて、祇園社(現在の八坂神社)から神泉苑に神輿を送り、疫病退散を祈った祇園御霊会が起源。又旅社はかつての神泉苑の南端に当たる。

野村宮司は「千年以上続く祭りが、みなさまの手で末永く続きますよう祈念します」とあいさつした。(田中幸美)

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