五穀豊穣(ほうじょう)や無病息災を願い、京都市伏見区の法界寺で14日夜、下帯姿の男たちが踊る伝統行事「裸踊り」が営まれた。雄々しい掛け声と参拝者の歓声が夜空にこだました。
江戸時代に始まったとされる寒中行事。毎正月に行う法要「修正会(しゅしょうえ)」の最終日にあたる「結願(けちがん)日」の14日の夜に毎年行われている。
裸踊りは国宝・阿弥陀堂で催された。6人の男児たちは白い下帯姿となり、「頂礼(ちょうらい)」と叫びながら頭上で手をたたき、踊りを奉納した。
続いて井戸水で身を清めた7人の成人男性が登場。子供たちに負けじと、それぞれの体を激しくぶつけ合った。繰り広げられた勇壮な光景が参拝者らを魅了した。(渡辺大樹)