二十四節気の「立冬」を迎えた7日、和歌山市の和歌山城公園で、マツの木を害虫から守る恒例の「こも巻き」が行われた。
害虫が冬の寒さから逃れようとこもに移動する習性を利用した駆除方法で、薬剤などを使わない昔ながらの方法として親しまれている。
この日は午前9時ごろから市職員ら8人が、公園内のクロマツなど約250本の幹の高さ約1メートルの部分に、わらで編んだこもを巻き付けた。
市和歌山城整備企画課の担当者は「冬の訪れを告げる風物詩として来園者に楽しんでもらえれば」と話した。巻いたこもは、来年3月5日の「啓蟄」に外され、焼却処分される予定という。