和歌山市消防局は22日、同市一番丁の和歌山城の堀に面した石垣で、清掃を兼ねてロープを使う高所作業訓練を行った。
石垣の清掃と訓練は平成23年から毎年実施。足場が悪く、高さ9~10メートルほどの石垣で安全を確保しながら作業することで、体幹を鍛えるとともにバランス感覚を訓練することができるという。
訓練には消防隊員約60人が参加。3~4人の班に分かれ、城内の樹木にくくりつけたロープを使って急勾配の石垣を降りた。隊員たちは互いに声を掛け合いながら、石の隙間から生えた雑草を手で抜いたり、樹木の枝をのこぎりで切ったりしていた。
訓練に参加した北消防署の辻司消防士は「非常時には高所での救助も想定され、訓練の経験を現場にいかしたい。和歌山城は市の自慢で、これから紅葉の季節でもあると思うのできれいな和歌山城に訪れてもらえれば」と話した。