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一流料理人監修の近江牛の牛丼も登場 滋賀・湖南市が市制20周年記念の特別給食提供

産経ニュース 2024年10月3日 19時49分

滋賀県湖南市の小中学校などの給食に、市制20周年を記念した特別メニューが登場した。市内の生産者が寄贈した地元産の食材をふんだんに使い、献立は市ふるさと大使の一流料理人が監修。子供たちは高級ブランド和牛の近江牛を使った牛丼など、ぜいたくな〝ふるさとの味〟に舌鼓を打った。

湖南市は平成16年10月1日、甲西町と石部町が合併して誕生。特別給食は食を通じて地域の魅力を感じてもらおうと企画された。

献立は近江牛の牛丼や地元の伝統野菜の下田なすのしば漬けあえなど。食材の近江牛約221キロ、コシヒカリ新米約408キロ、タマネギ約235キロ、下田なすのしば漬け約28キロは市内の生産者から寄贈された。

近江牛や焼き豆腐、タマネギ、ゴボウなどを使った牛丼のレシピは、市ふるさと大使第1号の料理人、篠原武将(たけまさ)さんが監修した。

篠原さんは市内で「日本料理しのはら」を開業後、平成28年に東京・銀座で滋賀の田舎料理をコンセプトにした「銀座しのはら」をオープン。今年まで5年連続でミシュランガイド東京の2つ星を獲得している。

特別給食は市立小学校9校と中学校4校、認定こども園、保育園の計約5400食分が給食センターで作られた。市立三雲小の5年の各クラスでは、生産者も児童と一緒に特別給食を味わい、児童が生産者を取材して作ったクイズなどで食材への理解を深めていた。

近江牛を寄贈したまるさん牧場の北野裕一さん(43)は「お肉は硬いものと思って嫌いな子もいるので、ぜひおいしさを知ってもらいたい」、5年の中嶋蓮虎君は「お肉もお米も玉ねぎも、甘みがあっておいしい」と話していた。

湖南市は市制施行20周年記念式典を6日午前9時~正午に、市役所隣の甲西文化ホールで開催する。

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