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源氏物語をフランス料理で表現 名工シェフが考案 8月24日に京都のホテルイベントで

産経ニュース 2024年8月12日 9時0分

放送中のNHK大河ドラマ「光る君へ」が話題を集める中、ホテル日航プリンセス京都(京都市下京区)は、源氏物語をテーマにしたフランス料理と源氏物語ゆかりの石山寺(大津市)の鷲尾龍華(りゅうげ)座主(ざす)の講演会を組み合わせたイベントを8月24日に開く。10月に迎える開業20周年の記念イベントの一環。

源氏物語をフランス料理で表現するという難題に挑んだのは、京都府の現代の名工に選ばれた中埜智史(さとし)総料理長(58)。料理の着想を得るために鷲尾座主の著書を読んだり、源氏物語を拾い読みしたりなどして、構想に約2カ月かけたという。

提供される特別ランチは「近江鴨の炭火焼き」や「海の幸と夏野菜のゼリー寄せ」など7品。メインの「近江鴨の炭火焼き」は紫式部が生きた平安時代には鴨がよく食べられていたことから、牛肉ではなく鴨肉を選び、平安時代から受け継がれる発酵調味料を添えた。前菜の「海の幸と夏野菜のゼリー寄せ」はマグロやサーモンなど4種の海の幸と、ナス、ズッキーニなど8種の夏野菜を重ねて十二単(じゅうにひとえ)を表現した。中埜総料理長は「情景を思い浮かべながらフランス料理で表現した。違う角度からの源氏物語をイメージして食べてほしい」と話している。

石山寺は紫式部が源氏物語の着想を得た地とされる。鷲尾座主は令和3年に女性として初めて座主に就任。当日は「紫式部と石山詣(もうで)」をテーマに講演する。

イベントは8月24日午前11時半~午後2時半。料金は1人1万3千円(税込み)。問い合わせは同ホテル宴会部(075・342・2415)。完全予約制で前日まで受け付ける。

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