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千葉・御宿町で伊勢えび祭り開幕 「大振りで甘みも強い」とPR、10月末まで

産経ニュース 2024年9月3日 19時2分

千葉県有数の伊勢エビ漁獲量を誇る御宿町で、毎年恒例の「おんじゅく伊勢えび祭り」が始まった。エビの風味が香るエビ汁の無料配布や直売に加え、今年は過去最大規模(先着2000人)の特別な宿泊プランも用意した。県内外から多くの来場が見込まれ、町は活気にあふれる。10月31日まで。

祭りの目玉は、月の沙漠記念館前広場(同町六軒町)で今月8日と10月6日に開かれる「ビッグイベント」だ。伊勢エビ2尾とサザエ2個で1セット4千円(計800セット)で販売される。「ほぼ原価に近い」(町観光協会)というほど割安で購入できる。

子供たちに人気のつかみ取りや、600人限定でエビ汁の無料配布もある。催しごとに開始1時間前には整理券が配られる。昨年は1日で約3千人が訪れた。

町観光協会の大野吉弘副会長は御宿の伊勢エビの魅力を「外房の荒波にもまれ、大振りで、身も引き締まっている。甘みも強い」と力説する。祭りでの来場客に提供される伊勢エビの総消費量で、令和元年以来の1トン超えを目指す。

期間中、祭りに協賛する5カ所の宿泊施設では宿泊客1人につき1尾ずつが、夕食で追加して出される。

民宿「旅の宿 浜よし」では刺し身のほか、しょうゆなどで作った甘辛いタレで焼いた「鬼殻焼き」などが宿泊客の舌を喜ばせる。

浜よしを運営する貝塚優一さん(52)は「プリプリとした刺し身も、火を入れることで甘みが増す伊勢エビ料理もぜひ、味わってほしい」とPRする。「夏場以上に忙しくなりそう」と期待感を示す。

祭りに合わせ、協賛する各飲食店も特別メニューを用意する。(松崎翼)

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