東京都心のランドマーク、六本木ヒルズ(東京都港区)周辺のけやき坂通りで7日夕、冬の到来を告げる風物詩「けやき坂イルミネーション」が始まった。
六本木ヒルズが開業した2003年から続くイベントで、今年で22回目。点灯式では、ゲストの女優、吉瀬美智子さんが点灯台に手をかざすと、約80万個のLEDライトが一斉に点灯し、けやき坂の並木道を白と青の幻想的な光で包み込んだ。
立冬のこの日、東京では強い北風が吹いて木枯らし1号が発表されるなど、肌寒い一日に。吉瀬さんが点灯式の壇上で「寒いです」と口にする場面もあったが、イルミネーションが点灯すると「今年もクリスマスも近づいてきましたね」と笑顔を見せた。
イルミネーションは、けやき坂通りの約400メートルに及ぶ街路樹に展開されている。特にけやき坂上では、イルミネーションの奥に東京タワーを望むことができ、多くの人たちがスマートフォンやカメラを向けていた。
東京都世田谷区から友人と訪れた高校2年生の酒井木乃香さんは、「最近とても寒くなってきた。イルミネーションを見て、冬がきたと改めて感じた」と話し、鮮やかな光をスマホのカメラに収めていた。
12月25日まで実施される。点灯時間は午後5時~11時。(斉藤佳憲)