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鶴岡八幡宮が離脱理由を説明 「恣意的、独善的」と神社本庁執行部を批判

産経ニュース 2024年6月20日 16時53分

全国の神社を束ねる神社本庁(東京都)から離脱した鶴岡八幡宮(神奈川県鎌倉市)の吉田茂穂宮司が20日、記者会見を開き、神社本庁執行部の運営を巡り「組織活動は恣意的、独善的状況がみられると受け止められている」と述べた上で、「内部から正常化を目指すことは断念せざるを得ないとの思いに至り、決断した」と離脱理由を説明した。

吉田氏は、宗教的権威の「統理」を務める鷹司尚武氏と、事務方トップに当たる「総長」の田中恒清氏との間で確執があり、総長ら執行部が統理の権威をないがしろにする運営を続けていると主張。吉田氏が宮司を兼任する鎌倉市内の荏柄天神社と白旗神社も離脱した。

記者会見後、神社本庁は「引き続き法令を順守した法人運営を行って参ります」などとするコメントを出した。

神社本庁を巡っては総長人事で統理が指名した人物が役員会で支持されず、訴訟に発展する事態となっている。

神社本庁は令和4年末現在で約7万8千社を包括。近年は東京都の富岡八幡宮や、「こんぴらさん」の愛称で知られる香川県の金刀比羅宮が離脱している。

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