今年で誕生から７０年を迎えた千葉県東金市は、旅行電子雑誌「旅色」とタイアップし、市内の観光地や特産品などをＰＲする。１７、１８両日には、ナビゲーターを務める女優の桜井日奈子さん（２７）が、市内各所をめぐって撮影に臨んだ。市の魅力を発信し、市民に地元への愛着を持ってもらったり、観光客の取り込みやふるさと納税額の増加にもつなげたい考えだ。 旅色は「大人の女性に上質な旅を提案する」として、平成１９年に創刊。映画やドラマで活躍する有名俳優がナビゲーターとして現地を訪れ、日本全国の旅を案内する。無料旅行雑誌として人気を博し、読者数は月間６４３万人を超える。
東金市では、ドラマやＣＭで活躍し、幅広い世代から人気がある桜井さんが選ばれた。
桜井さんは、徳川家康が鷹狩の際に訪れた日吉神社や、「ちば眺望１００選」に選ばれた山王台公園、マルチュウ鈴木ぶどう園、道の駅みのりの郷東金、県立農業大学校など市内の人気スポットを２日間かけて巡った。
１８日に産経新聞の取材に応じた桜井さんは「東京の隣にあるのに、緑豊かですごく自然を感じられる場所で開放的になれる。自分の地元岡山のフルーツが一番おいしいと思っていたけど、東金市のフルーツも負けないくらいおいしい。日吉神社の樹齢４００年を超える杉も心に残った」と笑顔を見せた。
東金市の担当者は「市民にも魅力を再発見してもらうきっかけにしたい。移住定住の促進にもつなげたい」と話した。
いずれもウェブ上で無料で閲覧できる「月刊旅色」と「旅色ＦＯＣＡＬ（フォーカル）」で９月２５日の公開を予定している。（松崎翼）