大阪市天王寺区の大阪国際交流センターで27日行われた第138回「近畿の警察官」(産経新聞社提唱・県信用金庫協会など協賛)の表彰式。和歌山県警から選ばれた留置管理課の坂口敏規警部補(58)は「これまで通り基本を大切に職務を行っていきたい」と意欲を語り、晴れやかな表情を見せた。
坂口警部補は、他の府県警の受賞者とともに、妻の尚子(なほこ)さん(48)と並んでステージ上に登壇。五嶋清・産経新聞社取締役大阪代表から表彰状を受け取ると、会場から大きな拍手が送られた。また、警察官章バッジも贈られ、尚子さんに丁寧に胸につけてもらっていた。
式を終えた坂口警部補は「体力的に厳しかったり、経験の浅い部門を担当したりすることになっても、目の前のことを地道にやってきたことが評価につながったと思う。仲間にも感謝したい」と話した。
尚子さんは「とても生真面目な性格。仕事のことを話さず、いろんな苦労があったと思うが、仕事が認められることにつながってよかった」とねぎらった。
坂口警部補は和歌山市出身。平成3年に県警に採用され、勤続33年あまり。交通や刑事など幅広い部門での経験を生かしながら数々の功績をあげてきた。約13年勤務した交通部門では、全国で初めてインターネット上に投稿された暴走するバイクの動画からスピード違反を摘発した。