「関西将棋界の殿堂」として親しまれている「関西将棋会館」が大阪市福島区から大阪府高槻市に移転し3日、グランドオープンした。対局室では棋士らの駒音が響き、アマチュア向けの将棋道場やオフィシャルショップなどもオープンした。
最初の公式戦として第83期名人戦順位戦A級6回戦が指され、豊島将之九段(34)と稲葉陽(あきら)八段(36)が対戦した。1階のオフィシャルショップと道場では福崎文吾九段(64)が一日店長と道場席主を務めた。道場の第1号の来場者は同市マスコットキャラクター「はにたん」で愛嬌(あいきょう)をふりまいていた。
新会館は5階建てで、外壁は将棋盤のマス目をイメージしたデザイン。1階に将棋道場、2階に椅子席の対局室や多目的ルーム、3階に棋士室などがあり、4、5階に対局室がある。誘致を実現させた高槻市は「将棋のまち」を打ち出したまちづくりを進めている。