国内随一のランドマーク、「東京スカイツリー」(東京都墨田区)の展望台来場者数が今年9月に5千万人を突破したことを受け、高さ375メートルにある天望デッキ屋上へ特別に一般客を招待する企画が15日、行われた。
高さ634メートルの東京スカイツリーは平成24年、「世界一高い電波塔」として開業。天望デッキ(350メートル)と天望回廊(450メートル)が一般に開放されている。企画には2千人を超える応募があり、抽選で選ばれた10組20人が、普段は立ち入れない場所から、ガラスで遮られることのない眺望を堪能。その後、「登頂証明書」が渡された。
葛飾区に住む鈴木健太さん(29)は17日に誕生日を迎えるといい、妻の紗知さん(26)とともに訪れた。「東京の街がまるでミニチュアのように見えた。もう一生忘れられない思い出です」と喜びを語った。
スカイツリーのアンテナの製作に携わったという冨田剣一さん(54)は茨城県日立市から来訪。「自分が作ったアンテナが動いているんだと実感している。初めて登るときにこういう経験ができて幸せ」と感無量の様子だった。