奈良県大和郡山市にゆかりが深い戦国武将、豊臣秀長が主人公となる令和8年放送予定のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟！」を機に、市への誘客や観光振興による地域活性化を目指す「秀長さんプロジェクト推進協議会」が8日に設立され、初の総会が開かれた。
協議会には、市をはじめ自治連合会や観光協会、奈良交通、JR西日本、近鉄、奈良信用金庫、南都銀行など計14の関係機関が加盟。この日の総会では、役員の選出や財務規定の決定のほか、他市町村の取り組み案も発表された。大河ドラマ館や特別展、ネットを活用した情報発信、小学校の副教材作成などを検討し、市が来年度から予算に必要な事業費を盛り込む。
同協議会の会長を務める上田清市長は「今までは奈良といえば古代。ドラマを起爆剤として、戦国時代という、これまでになかった奈良の新たな観光の形と魅力を発信し、地域の子供たちが誇りに思うようなプロジェクトを作り上げたい」と話している。