名刀を紹介する「見どころ学べる!目で観る刀の教科書展-噂(うわさ)の刀展Ⅴ-」が、奈良市の薬師寺食堂(じきどう)で開かれている。平安時代から現代までの約240点を展示。9日まで。
刀剣ブームの中、薬師寺では平成28年に始まり、5回目の今回は日本刀剣博物技術研究財団の主催で、規模も大きい。
会場では刀工の名で呼ばれる「正宗(まさむね)」や「清麿(きよまろ)」、そして伊達家伝来という「大倶利伽羅広光(おおくりからひろみつ)」といった名刀がずらりと並ぶ。また、刃文(はもん)の解説など刀についての基本知識が分かるよう工夫がされている。入場料は1500円(別に薬師寺拝観料が必要)。まほろば会館では体験イベントも。
同財団の澤口希能(きよし)理事長は「刀を目で見てきれいと感じるところから入り、刀工の技術なども知ってもらえれば」、薬師寺の加藤朝胤(ちょういん)管主は「仏教では刀剣は煩悩をはらうもので、信仰のもとで見ていただきたい」と話している。