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2025年大学入試、新増設大の目玉は東京科学大 秋田、山形、神戸、関大なども新学部 

産経ニュース 2024年10月9日 13時0分

2025(令和7)年度に新増設される大学のなかで、まず注目されるのは東京科学大の新設だろう。東京工業大と東京医科歯科大が統合し、今年10月1日に発足する。新年度入試から、東京科学大としての新入生を迎え入れる。

東京科学大の統合は、理工系分野と医療系分野の融合が大きな狙いで、研究面などで統合効果が期待されている。ただ、キャンパスや入試制度は従来と変わらないとしており、受験生にとっての変化はそれほど大きくはないのかもしれない。

私立では、東京経営大の開校が8月下旬に認可され、2025年4月に新設される。

国公立で新設の学部をみると、秋田大でデジタル人材を育てる「情報データ科学部」を新設するほか、グリーントランスフォーメーション(GX)を推進するため、理工学部を改組し「総合環境理工学部」にする。また、神戸大では、工学部の情報知能工学科を独立させる新学部ができたり、山形大でも文理総合の新学部として「社会共創デジタル学環」を新設するなど、情報、デジタル系の学部が相次いで誕生する。

私立でも、関西大がビジネスデータサイエンス学部を新設し、企業と連携した実践的な学びを重視し、DX人材を育成する。また、追手門学院大では理工学部を新設する。

私立女子大の学部再編は昨年度に続き活発で、2025年は大妻女子大がデータサイエンス学部、実践女子大が環境デザイン学部、安田女子大が理工学部を設置する。河合塾主席研究員の近藤治氏は「理系を選ぶ女子の受け皿を意識した学部再編が目立つ」と話す。

このほか、福井県立大では「恐竜学部」が誕生する。恐竜王国としても知られる福井で古生物学や地質学を学ぶことができるという。

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