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埼玉デザインマンホールの人気投票1位は新一万円札のあの人 投票は県外からも

産経ニュース 2025年1月28日 11時0分

埼玉県と県下水道公社は、地域の特色を反映するなど県内各地のマンホールの蓋(ふた)のデザインを対象に実施した「埼玉デザインマンホール人気投票」の結果を発表した。一般部門の1位には、新一万円札の顔にもなった実業家の渋沢栄一をデザインしたマンホール蓋を作成した深谷市が選ばれた。

応募総数8285票

人気投票は、下水道への理解を深めてもらおうと一昨年から始まり、今回で2回目。地域の特色を反映した一般部門と、自治体のマスコットを描いたキャラクター部門の計64枚がエントリーした。令和6年11月1日~12月13日の期間中の投票総数は8285票だった。

1位の深谷市の蓋は、全国的な話題性もあってか2159票を集め、2位以下を大きく離す結果となった。

2位は、シンボルの「時の鐘」と周辺の「蔵造りの町並み」をイメージした川越市の蓋で980票。3位は全長100メートルの日本一大きい「ジャンボこいのぼり」をモチーフにした加須市の蓋が選ばれた。得票数は641票。

4位は、市民の花「紅花」をデザインした桶川市のマンホール蓋で570票。5位は城における天守建築の呼称のひとつである御三階櫓(ごさんかいやぐら)と、市の花「キク」を中央に配置し、周囲に市の木であるイチョウの葉を並べた行田市の蓋が378票。6位は、日本初の飛行場での飛行に成功したアンリ・ファルマン号と、市の木「いちょう」の葉が舞う所沢市の蓋で368票だった。

キャラクター部門では、深谷市の「ふっかちゃん」が3179票で1位。桶川市、入間市、坂戸・鶴ケ島下水道組合が続いた。

九州からの応募も

現在、マンホールをめぐっては、全国各地の地域色豊かな蓋のデザインを紹介する「マンホールカード」がこれまで計1千種類が発行され、収集家から人気を集めていたり、全国各地でマンホールの蓋を写真に収める熱心なファンもいるなど、一部でブームとなっている。埼玉県はこうした背景もあり、人気投票の実施を決断した。県の担当者によると、今回の投票は県内外から寄せられており、「九州の方の応募もあった」と驚いている。

投票したマンホールは実際に各自治体に行けば設置されているため、気軽に見ることが可能。人気がさらに高まればデザインマンホールを見に埼玉を観光で訪れるといった行動パターンが出てくるかもしれない。(飯田耕司)

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