斎藤元彦・兵庫県知事の告発文書問題に絡み、告発者のプライベート情報などを交流サイト(SNS)で発信した「NHKから国民を守る党」党首、立花孝志氏が、同県の岸口実県議=日本維新の会=から情報提供を受けたと主張したことについて、岸口氏は10日、県庁で取材に応じ「私からは情報提供していない」と否定した。
岸口氏は、斎藤氏の文書問題を調べる県議会調査特別委員会(百条委員会)で副委員長を務めている。
立花氏は、斎藤氏が再選された昨年11月の知事選に「斎藤氏を応援する」として自身の当選を目指さない異例の立場で立候補。斎藤氏が県議会から不信任を受け、失職する原因となった告発文書の作成者である元県幹部の男性(60)=昨年7月に死亡=について、プライベート情報などをSNSなどで発信。情報源として匿名の「県議」から文書を入手した、としていた。
立花氏は今月7日の会見で、当該文書について「兵庫県の百条委員会の副委員長の岸口さんからいただいた」と明言。岸口氏が情報提供を否定していることには「岸口さんは噓をついている」と批判した。
こうした立花氏の発言に対し、この日取材に応じた岸口氏は情報提供を改めて否定。文書についても「渡していない」と述べた。