兵庫県議会12月定例会が3日、開会した。斎藤元彦知事は11月の知事選で再選して初めての県議会定例会で、今月13日まで各会派の代表質問や一般質問などが予定されている。3日の所信表明で斎藤氏は「議会と知事が車の両輪としてともに歩みを進めていけるよう真摯(しんし)に議論、対話を積み重ねていく」と述べた。
斎藤氏は県議会9月定例会で全会一致の不信任決議を受けて失職。11月17日投開票の知事選で新人6人を破り再選した。斎藤氏は1期目で政策立案過程などを巡り県議会とのコミュニケーション不足が指摘されていた。斎藤氏は再選後、議会との関係構築について「議員とともによい兵庫県を作っていくため、感謝と謙虚な気持ちで頑張っていく」と話していた。
3日午前11時ごろから始まった本会議で、斎藤氏は県が提出した議案の提案理由を説明。1期目での告発文書問題について「多くの国民のみなさまにご心配をおかけしたことに心よりおわび申し上げる」と陳謝。1期目では「おごりや慢心があったのかもしれない」とし、「冷静に見つめ直し丁寧な対話と謙虚な姿勢を胸に刻んで県政運営に臨むことを誓う」と強調した。
午後は、県議会の各会派が斎藤氏に新年度当初予算編成に関する申し入れを行う。