令和4年7月の参院選での演説中に銃撃された安倍晋三元首相の死去から2年となった8日、安倍氏の三回忌法要が山口県長門市の長安寺で営まれた。妻の昭恵さんら親族のほか、地元選出の江島潔・自民党参院議員や村岡嗣政(つぐまさ)知事、安倍氏の元秘書の前田晋太郎下関市長ら約50人が参列した。
法要は午前10時ごろから始まり、参列した関係者は安倍氏の冥福を祈った。
生前、公私にわたり安倍氏と親交があった中村明彦福岡県議は法要に先立ち、産経新聞の取材に応じ「ただただ無念だ。安倍氏のことを片時も忘れたことはない」と語り、その死を悼んだ。
一方、自民党安倍派(清和政策研究会)の福田達夫筆頭副幹事長ら中堅・若手の国会議員約20人は同日、長門市にある安倍家の墓参りをし、手を合わせた。
墓参後、福田氏は記者団の取材に「この2年間、安倍晋三という政治家がいなくなった穴がずっとあいたままで、政治的にも政策的にも多くのことを失ってしまった。その穴をわれわれの世代がどう埋めていくのかを考えなければならない」と語った。