スマートフォンの買い取りを装い、法定利息の最大110倍で金を貸し付ける違法な貸金業を営んだとして、大阪府警は6日、貸金業法違反(無登録営業)などの疑いで、東京都杉並区の職業不詳、久保純(46)と大阪市西淀川区のアルバイト、冨樫正成(32)の両容疑者を逮捕した。インターネットで不要品買い取りを装って現金を振り込む「先払い買い取り」の手法でヤミ金業を営んでいたとみられる。
府警は令和4年1月~5年2月、同様の手口で約2億1千万円を顧客に貸し付け、約1億5千万円の利益を得たとみて調べている。
府警によると、2人は令和4年1月ごろから、中古スマホなどの買い取りをうたうサイト「まるかい」で、「商品の画像送信で即金ゲット」「即日現金可」などとPRしていた。顧客から査定名目でスマホなどの画像送信を求め、買い取り金名目で顧客の口座に入金。その後、商品が送られてこなかったことを口実に、先に入金した額に高額な違約金を上乗せして請求していた。
2人の逮捕容疑は共謀し、4年1月~5年2月、貸金業の登録がないまま、大阪府と奈良県の男女4人にスマホの買い取りを装って現金約49万円を貸し付け、法定利息の約21~110倍を超える利息計約28万円を受け取ったとしている。
昨年7月、顧客からの相談を受けて発覚。府警は両容疑者の認否を明らかにしていない。