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京都・上賀茂神社でテロ対策訓練 境内で爆弾爆発、文化財どう守る

産経ニュース 2025年1月27日 19時49分

4月に開幕する大阪・関西万博を前に、京都市北区の世界遺産・上賀茂神社でテロの発生を想定した京都府警と京都市消防局による合同訓練が行われ、関係機関が連携を確認した。

上賀茂神社ではこれまで、神社などで災害が発生した場合に消火活動や文化財の搬出などを行う地域住民の組織「文化財市民レスキュー隊」や神社の自衛消防団、北消防署が中心となり、消防防災訓練を重ねてきた。今年の訓練は国内外から大勢の人が集まる万博を意識し、府警も加わることになった。

訓練は神社に爆破予告があったとの想定で開始。境内で警察犬と捜査員が爆発物を発見し、機動隊員らが専用のカメラなどを用いて手順を確認した。その後、別に仕掛けられた爆弾が爆発したとの想定の訓練もあり、レスキュー隊や消防隊員らが消火活動にあたった。

北消防署の藤本雅一署長は「貴重な文化財を後世にしっかりと伝えていく決意と、テロ災害発生時にも被害を最小限に抑えるという強い決意を持って対策を強化していく」と語った。(渡辺大樹)

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